cloud×cloud【完】




「お前等は…新撰組!?」





聞き慣れない声が耳を通り抜けて脳へと伝わった。


そこに集まった御陵衛士には私は全く見たことない人や、新撰組だった頃に顔を何度か見かけたことのある人もいた。






「左之さんに新八さん、桜まで…」






この声は、知っている。


平助の、声だ。




じん、と心の奥から何かが沸き上がってきて目頭が熱くなるが気がつかないフリをする。


今は嘆く時じゃない。



そうだ、私は私の役目をまっとうしよう。

うまく行けば、もしかすると…いや、必ず生きれるのだから。




そしたら思い切り、目一杯に喜びを噛み締めよう













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