cloud×cloud【完】



この時代の空はいつ見ても飽きない。



季節は夏。



「天の川だ…」


その美しさに言葉を失う。



7月7日じゃなくても天の川は見えた。


「あれが彦星で…きっとあれが織り姫?」


私は夜空を指差しながら一人呟いた。




すると目の前がいきなり真っ暗になった。



「だーれだ?」



そして、聞き慣れたあの人の声。



「沖田さん?」










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