cloud×cloud【完】
「見ー垣さん。」
ふと後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
そう、私が大の苦手とするあの人の声が。
私は恐る恐る振り向いた。
そこには私をいじめるグループのリーダー
今岡 零がいた。
私は持っていたカバンをその場に落としてしまった。
「何の…用ですか?」
足が…震える。
「学校じゃないと強気なんだね。
私、一人だけだからなのかな?」
今岡さんが見せる笑顔はあまりにも不気味で、背中に悪寒が走る。