cloud×cloud【完】
「隊務?」
桜は明らかに信じていない瞳をしている。
「それは本当のことだ。」
そこに斎藤が助け舟を出してくれた。
さすが斎藤!!
「出るんだってよ…これが!!」
俺は手首をブラブラとさせた。
「は?」
ちょっと―!
今日の桜はすごい機嫌が悪いんですけど!
桜が俺に向ける視線が痛い。
「この屋敷で幽霊がでる、と苦情があったんだ。」
斎藤はそんな俺を呆れたようにチラリと見て、
ため息をついて桜に説明をした。