cloud×cloud【完】
「お邪魔しまーす。」
俺は小さく言った。
家の中は真っ暗で一寸先も見えない。
持ってきた提灯に灯りを灯そうとした時、
グイッと袂を引っ張られた。
ったく、桜のやつ…
何だかんだ言っても幽霊が怖いんだな。
俺は安心させようとその手をギュッと握った。
桜の手…
うん、ちょっと逞しいな…
だけど俺はそんなコトを気にするような小さい男じゃないぜ!!
桜のそんなところも受け入れるさ!!