たった一言が言えなくて。
『もうお前と居るの疲れた。別れよう。』
そうやって、あなたからメールが来たのは突然のことだった。
あたしは一瞬なんのことだかわからなくて、でも何回も何回もその短い文章を読んでやっと理解した。
でも、なんでいきなりこんなことを言われたのかわからない。昨日まで普通にしていて、今日の朝だって普通だった。
なのに、なんで?
「いきなりなんで?あたしはまだ好きだよ」
思ったことをそのまま伝えた。別れたくない。あたしはあなたが全てなんだ。はじめてのデートもキスもエッチも全部あなただから捧げられた。
永遠だって、幸せな未来だってあなたとなら信じられた。
〔俺を信じてついてこい〕そお言ったあなたを信じて今までついてきたんだよ。
別れたくないよ。
でも、彼からのメールは、
『お前のわがままに疲れた。自分の時間が欲しい。』