逢える日まで・・・
恋をした3月
~~ピロリン ピロリン メールだよ~~
「うぅ・・・ん・・・。こんな時間にだれ・・・?」
ピッ
『曖梨ぃ~♪おはよ☆起きてる??』
「・・・深雪・・・」
ボソッとつぶやいた。
彼女は山元 深雪(ヤマモト ミユキ)。あたしと同い年でリア充してる羨ましい子。
あるネットで知り合ってすごく仲良くなった唯一の女の子なんだ♪
っていまはそんなこと語ってる場合じゃナイナイ(汗)
「とりあえず返信返信・・・」
『深雪?おはよ・・・。深雪早いね?こんな時間にどぅしたの・・・?」
ピッ
―――――送信しました―――――
「はぁ・・・。とりあえず寝よう。」
あ、その前に自己紹介しなきゃ・・・。
あたしは小野迫 曖梨(オノサコ アイリ)。もちろん非リア充。
今年中2にあがるんだ{ルンッ♪
でも今はまだ3月。まだまだ寒い季節。早く春がこないかなぁ・・・。
でも春がきたとしても、あたしの心の中はずっと冬だろうな・・・。
ウトウトしていたそのときだった。
~~ピロリン ピロリン メールだよ~~
「また?・・・。寝かせてよね・・・」
そうブツブツいいながらもメールをみるのが曖梨の悪いクセ。
『もしかして寝てた?ごめん(>д<;)ぁれ?曖梨にいってなかったっけ?』
「・・・なにがだよ・・・」
ピピッピッピピッピ
―――――送信しました―――――
「もぅいいや・・・。寝よう。そのまま冬眠したい・・・。」
そうだ。そのまま・・・。ココロに春がくるまで冬眠していればいいんだ。眠り姫のように。いや、もう永眠しようかな・・・。
そう考えてるときだった。
~~ピロリン ピロリン メールだよ~~
『わかっちゃった?(>∀<?)実はね~・・・
幼馴染が帰ってくるのっ!(゜∀゜)』
・・・。
「知るはずないでしょ・・・(汗)」
『へぇ?よかったね☆女子?男子?おしえろよぉ←』
「ハァ・・・。深雪はリア充だからなぁ・・・。」
とにかく、あたしみたいなブスは、いつになってもリア充にはなれないんだろうな・・・。ってそう思う。