Black Queen【1】
後は残り二人か。
暗闇で二人共顔がはっきりと見えない。
「なぁ?残り二人誰がやる?」
奏がいきなり私に問いかけてきた。
「はぁ?…そんなの一人は俺のだろ?だから、後一人の相手決めとけよ」
「え…。お前だけせこ!?」
「うるせぇ」
「ちぇ」
と拗ねながら奏は歩いて行った。
「…おい!!さっさとしようぜ!!」
残りの二人の内一人が怒鳴ってきた。
うるせぇ…
「要殺るか?」
柚斗がいきなり喋りかけてきた。
「いや、」
「んじゃ、俺殺らせてもらうわ」
そう言って柚斗はそいつのとこまで歩いて行った。
それに気づかずにまだ誰が殺るか奏達は決めていた。