Black Queen【1】
加那side
倉庫に帰ってから幹部室に入って話あいをした。
まず始めに口を開いたのは奏だった。
「炎斬ってさぁー…下っ端の族だよな?」
奏の問い掛けに蒼が答える。
「はい、そうですよ。」
「なんで全国レベルの奴らと手を組めたんだ?」
確かに…それは私もずっと思っていた。
下っ端が全国レベルの族と関わりを持とうとしたらかなり難しい。
まずそれを頼みこんだとしても殺られるだけだ。
「それはですね…僕も不思議に思って調べたんですよ。」
さすが…蒼。
はやいな。
「で、どうやって手を組んだんだよ?」
雅が眉間に皺を寄せ、偉そうに胡座をかいて聞く。