Black Queen【1】
夏休み
あれから炎斬との喧嘩が終わって何事もなく、日にちは過ぎていき夏休みになった。
「あーつーいー」
私は今幹部室にいる。
「はぁ?何言ってんだよ!?クーラーがんがん効きすぎて反対に寒いわ」
奏がそう言って寒そうに震えていた。
「はぁー…つまんねぇー…」
夏休みだからと言って、何もまだ夏休みらしいことをしてない私達。
「そういやぁ~もうすぐ雅の誕生日だよな~?」
「あ、そうだな。」
「去年は騒いだよなぁー」
「確かに」
「なんだったけお前去年雅にケーキの帽子あげてなかったけ?」
奏が爆笑しながら私を見る。
「あぁ。あげた」
「あれは笑ったわ!あっ、加那悪いんだけどビール取ってくんね?」
私は言われた通り冷蔵庫からビールを取ってあげた。
「パシりじゃねぇんだぞ」と言いながら奏にビールを投げる。
「わりぃわりぃ」
奏は笑いながら謝る。