Black Queen【1】
「そうなんだ~。暇なんだったら一緒に遊ばない?」
暇じゃねぇよ。
私はお前達みたいに暇じゃねぇんだよ!
「暇じゃないんで、じゃ」
そう言って歩きだそうとすると、チャラ男は掴んでいる腕を更にグッと力を強めた。
「何処に行くつもり?」
チャラ男の顔が近づいてくる。
おぇ…吐きそう。
「気持ちわりぃ顔近づけんな。」
思わず本音がポロリと出た。
やっ、やべぇー…。
恐る恐るチャラ男の顔を見ると、眉間に皺を寄せてかなりお怒りだった。
いや、別にそんな顔しても怖くないんだけどね?
てか、はやく腕はなしてほしい…。