Black Queen【1】
すると
「…送ります。」
柚斗の方からそんな声が聞こえた。
ん?幻聴だよね…?
焦って柚斗の方を見ると「あ、俺怪しいもんじゃないんで」と柚斗も焦っていた。
幻聴じゃなかった。
え?別に送らなくていいんだけど。
てか、家まで送られても困るし。
「いや、送らなくてもいいです」
「送ります」
「いいです」
「送ります」
何回もそれから断るが柚斗も中々惹かなかった。
ある意味こえーぞ?柚斗…。
私はあまりにも惹かないから近くのコンビニまでならという条件で柚斗に送ってもらった。
柚斗はバイクで来てたらしく安全運転で私が案内する通りにコンビニまで送ってくれた。