Black Queen【1】
第3章
記憶
暗い暗い道。
人の奇妙な笑い声。
誰かが泣いている。
『ぶっははは!こいつ泣いてるぞ?』
『うっ…』
私は声が聞こえる方に進む。
バキ
誰かが殴られている。
助けないと。
『ははは!!殺すぞ?餓鬼』
暗い公園でやっと見つけた。
『おい!!やめろ』と声をかけるが誰もこっちを振り向かない。
『おい!!』
『おい!!』
誰か振り向け!!
『お…』
スッと誰かが横ぎる気配がした。
横を見ると…