Black Queen【1】
これが闇龍元副総長の武さんとの出会いだった。
「お!俺もまさかこんな中坊にまで名前知れわたる程有名になったとは、嬉しいねぇ~」
武さんは満足そうに微笑む。
「あ、そんなことよりも…祐司いいんじゃねぇか?お前こいつらをどうせ仲間に入れるつもりなんだろ?お前が闇龍の誰なのか教えてやれよ」
そう言って、武さんは俺達の方をジッと見てきた。
『武もそう言ってくれてることだし…教えてやるか』
祐司さんは軽く瞼を閉じて、言った。
『俺が闇龍の総長だ。』
あまりにも、さっきとは違う祐司さんの雰囲気の変化に私達は固まった。
この人が…全国No.1の族。
闇龍の総長ー…
唾をゴクッと飲み込んだ。
私達とは比べものにならない圧倒的な雰囲気ー…
これが全国レベル…