Black Queen【1】
奏は私の鞄を持って、教室から出て行った。
「ちょ、おい待てよ」
急いでその後についていった。
奏に追いつきバイクをとめてる所まで一緒に歩く。
「今日どうすんの?行くのか?」
奏は、私の方を向きながら聞いてくる。
「んー今日は疲れたからやめとくわ」
私が、そう言うと残念そうな顔をしながら「そうか」と奏は呟いた。
空気が悪かったので、すぐに違う話に切り替えた。
「てかさぁ、奏って東山高校行ってるって事は馬鹿なんだね」
私がそう言うと驚いた顔をしながら「知らなかったのか?」なんて言葉吐きやがる。
自覚してるのかよ、おい!