Black Queen【1】
バン
「総長!!」
闇龍の次期幹部になるであろうと言われている木山 栄留(キヤマ エイト)が青い顔をして幹部室に入ってきた。
「なんだ栄留?そんな冷や汗かいて」
「…秀人が殺られました…」
秀人というのは浜田 秀人(ハマダ ヒデト)こいつも次期幹部になるであろうと言われている奴だ。
「何!?秀人が!?」
他の幹部の奴らも私と同様驚いていた。
「はい…。話を聞いた所…バイクに『百鬼凰』というステッカーが貼ってたらしいです…」
百鬼凰…。
あれから全然動きを見せなかったのに…ついに動きやがったな。
「加那…秀人はかなりの強者だぜ?そこらの族の総長ぐらいの強さはあるぞ!?その秀人が殺られたって事は…相手も相当やる奴らだ…油断ならねぇぞ…」
奏が眉間に皺を寄せながら言ってきた。
「あぁ…そろそろこっちも動くか…。栄留わりぃが早急に闇龍の奴らを集めてくれ」
「はい!!わかりました!!」
栄留は勢いよく扉を閉めて出ていった。