Black Queen【1】
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そして、二日後
「そーいや、百鬼凰の頭って誰なんだ?蒼?」
奏が顎に手をつけ、眉を真ん中に寄せた。
「それが…わからないんですよ。謎なんです。多分あっちも闇龍と同じ仕組みなんでしょうね」
「同じ仕組み?総長は秘密ってやつ?」
「まぁ、そうな感じですね」
「ふーん、じゃあ副は?」
奏は机に置いてあった煙草を取り、吸い始めた。
「副はですね~。山木 泰(ヤマキ ヤス)って奴ですね。」
「っ!?ゲホゲホ」
突然蒼のその言葉を聞いて、奏はむせはじめた。
「何むせてるんですか?カッコ悪いですよ」
「るっせぇよ、そんなことより……」
奏は続きを話さず、黙り出した。