Black Queen【1】
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「なつかしいよな?一膳」
「…あぁ」
やっと一膳は口を開けた。
「それにしてもお前の弟が副って聞いた時は驚いた」
俺はフッと笑った。
「…泰は強いからな」
「俺も強いぜ?」
俺がそう言うと一膳は灰皿に煙草を押し付け、気味悪い声で
「…分かってるよ?」
と言ってニヤっと笑った。
「…。」
俺は、少しゾクッと震えた。
「おい、入ってこい」
俺が黙って一膳を睨み付けてると、突然誰かを呼ぶように大声で呼んだ。
ガチャ
すると、部屋に入ってきたのはー…
「てめぇ…」
「隣に来い」
俺は入ってきた一人の男を一膳の隣に行くまで、ずっと睨み付けていた。