Black Queen【1】
「さてと…百鬼凰の事どうします?」
空気を読んで、蒼が本題を話してきた。
「…私は何か裏があると思う。」
「裏ですか?」
蒼は眉間に皺を寄せた。
「今考えると、可笑しな事ばかり。いくら強いチームだからと言って普通全国No.1に喧嘩を売ってくるか?」
「それは僕も前から思っていました。きっと何かあるんでしょうね。」
「赤髪…鉄二は赤髪の奴に殺られたって言ってた。一膳は金髪…。一膳なんかに殺られるほど鉄二は弱くねぇからな。」
「赤髪ですか?」
「あぁ。私達は一膳よりそいつに気を付けたほうがいい。本当の敵は赤髪野郎だ。」
「一体誰なんでしょうね…その赤髪野郎は…」
「それが分からないから今情報を集めてるんだろ。」
「ですね」