Black Queen【1】
「…。」
二人の間に少しの沈黙がはしった。
「お前なんだろ…?」
私が先に沈黙を破った。
「何が?」
私は赤髪野郎に人差し指を向けた。
とたん、赤髪野郎は人形みたいな冷たい瞳を向けてきた。
「百鬼凰の総長」
「指は人に向けちゃ駄目だよ?…それとよく分かったね?」
赤髪野郎は笑いかけてくる。
「私をなめないで」
私は笑いかえさず、代わりに唾を地面に「ぺっ」と吐いた。
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