Black Queen【1】
「なめてはないよ」
「そりゃよかった」
「さてと…もうそろそろ帰ろうかな。寒くなってきたし」
「…。」
「じゃあね」
そう言って赤髪野郎は去った。
その瞬間夜の冷たい風が私の肌にあたった。
本当に寒くなってきたな。
ふっとそう思った瞬間
「気味が悪い奴ですね」
横から声がして横を見るといつの間にか斗真がいた。
「そうだな」
「幹部には連絡しました。もうすぐ来ると思います。」
「そうか…分かった。」
そう言って夜空を見上げると今日は星一つなかった。
ー…本当に気味が悪い夜だ