貴方が大好きでした‥

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今日は吃驚しちゃったわ。


放課後、委員の仕事で

図書室に行って

先生に指示された文書を打ち込もうとして

パソコンを立ち上げたとき


友達がなぜかあたしから離れていくから

どうしたのかと原因を見据えると

ピンクと白黒のリュックが見え

もしかして、

と振り返ると貴方が居た。

友達も一緒に連れてだけど。


吃驚して『うわっ』と言ってしまったわ。

とても恥ずかしかった。


貴方は笑ったわよね、あたしのことを

よく知らない先輩だと言うのに、

度胸のある子だわ。


あまりにも友達は冷やかすものだから

その場から離れ、友達を羽交い締めに

仕掛けたのは内緒よ?


もう、赤面をしていたかもしれない。


立ち上げたパソコンを放置し先生のを借りて

仕事は終わらせたわ。


少しだけ交わした言葉。

『‥‥使っていいのかなぁ?』

『‥‥別に使ってもいいですよ。』

震えてなきゃいいけど。


毎日のように貴方たちを

同じように学校へ向かうあたしは

音楽を聴きながら抜かす。


明日、すれ違うのが怖いわ。


また、笑われそうだもの。


ま、笑顔が見えるのは嬉しいけど

貴方の横にいる娘に笑われたら

貴女、血を見るわよ?


覚悟して欲しいわね、そこの貴女。



でも、今日は至近距離で
貴方の笑顔が見えて本当によかったわ。

心の引出しに大切に仕舞っとかなきゃ。


嗚呼、本当に今日は吃驚した。



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