キミノカケラ
そのあとアリサは……。
「このガラスの靴に合う人を捜してるんですが」
「私が」
「いえ、私よっ」
アリサは城を飛び出し、舞台裏に行き待機。
私は続きを薄い目でじーっと見た。
体育館は外の光を全て遮断していて、暗くてよく見えない。
視力悪くなりそう。
目頭をギューッと押さえる。
「タロー、他の劇見ないの?」
「そんなヒマない」
ミヤビくんが話し掛けるが、適当にあしらいまた台本に集中した。