キミノカケラ
私だけに照らされてたライトが広がり、舞台に光が溢れる。
「アリサ」
「なんですか、お母様」
「1週間後にお見合いすることが決まりました」
「……お母様がですか?」
「アリサのですっ!」
客席に笑いが出た。
これ、本当ナイスな役だよねお母様。
しかも絶対笑わずに、なおかつ本気でってスゴイなぁ。
「それはお受けできません」
「なぜです?お相手は他国の王子なのですよ?」
「私は、恋をしたいのです」