キミノカケラ
いいの?
あずみと、また友達に。
いや、親友に戻っても――。
「本当、に……?」
「ここで嘘ついても意味ないでしょ」
あずみが軽く笑った。
「私なんかと仲直りしてもあんまり意味ないと……」
「何言ってんの。仲直りしたいから仲直りするの!」
……あぁ。
懐かしいこの感じ。
「じゃぁ……仲直り……お願いします」
「ナニソレっ」
――久しぶりにあずみの手を握った。
あずみの手は、私より大きくなった気がした。