キミノカケラ


もちろん私は誰とも乾杯せず椅子に座っている。


……今までミヤビくんが私をマークして傍にいた。


だから帰るに帰れなかった。


まぁ、これ飲み終わったら帰ろっかな。


「タローのやつって炭酸?」


「あぁ、うん」


「いーなー」


言いながら私の隣に座るミヤビくん。


めちゃくちゃ自然に会話してきたな。


ある意味スゴイ。


「……本当、タローって変わったな」


ミヤビくんが呟いた。


……変わった、か。



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