キミノカケラ
ミヤビくんが私の所に来て、カードを見た。
「タロー、ビンゴじゃん!」
その一言に周りがざわつく。
「結城さん!?」
「スゲー」
「運ありすぎー」
斜めに直線が引かれたカードを手に、黒板の前へ連れてこられる。
「結城ちゃん、15秒間のアピールタイム!」
「えっ」
本気ですか。
別にアピールすることないんだけど。
「じゃぁ、スタート!」
えぇぇ。
「……えと。あまり私、笑えないけど。よろしく……です」