キミノカケラ



今更だけど。


もう一度、人を信じてみようって思った。





「んじゃ、まずは俺と仲良くなろーか☆」


「……はぁ?」


「え、今さ、そーゆー雰囲気じゃなかった?」


「全然」


「嘘ぉ!」








…………だって。


ミヤビくんは小学校の時に仲良くなったじゃん。


「じゃぁ私、先に教室行ってるから」


「おうっ」


なんか、少しだけ気分が軽くなった気がする。


ミヤビくんのおかげ、かな。


きっとそうだ。


そうに違いない。



気付いたら風は止んでいた。



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