キミノカケラ
絶対コイツを許さない。
とりあえず今はあずみが先!
私はあずみの後を追った。
「あずみ……!」
あずみは階段に座っていた。
「あたし、知ってたんだ。秋山くん色んな人と付き合ってるってこと」
「えっ……」
「それでもよかった。秋山の近くにいれれば、それで」
あずみは立ち上がる。
そして私を見た。
「でもその彼女が由芽だとは思わなかった」
……冷え切った目で。
「違う。これは誤解なの」
「キスに誤解ってあるの?」