私の好きな人-ハツコイ-
私の気持ちを察したように夏美が答える。

「優が思ってるような事
はないから!!馬鹿な奴嫌いだし!!」

最後の馬鹿って言葉に身体が反応した。

「宮田君は馬鹿じゃないよ!!」

(ちょっと馬鹿かもだけど)

「宮田君、明るいしサッカー上手だし…」
(それに優しいし…)
最後の言葉を言おうとした時だった。

「俺がどうしたの?」

聞き覚えのある声にハッとし振り返る。

そこには、キョトンと頭の上に?マークをのせた宮田君が目の前にいた。

「みっ、みや」
(あ、あっ、どうしよう)

私はこんがらがって、なかなか上手く喋れない。

だってそこには私の好きな宮田君がいるんだもん。

「宮田の方が私達より、馬鹿だねって話ししてたの。」

「ちょっ!!夏美!!!」

夏美がお構いなしにペラペラと話し出す。

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