私の好きな人-ハツコイ-
「うわっ!!酷いなー。」

私はちらっと宮田君の顔を恥ずかしそうに見た…。

(やっぱりかっこいいな…)

短い黒髪にはっきりした瞳。
「何?藤崎、俺の顔何かついてる?」

不思議そうに見てくる
宮田君を前に私はおど
おどとする。

「え!?いや、その…」
(宮田君の事見てたとか言えないよ。)

心の中で、そんな事を
思いながら夏美の方を
見て、助け舟を出す。

夏美は多分心の中で、
(この馬鹿!!)
って思ってるはず。
いや、絶対そうだと思う。

「優は、サッカー部の
宮田が何で部活しないと
こんな所でいるのか不思議なの。」

(ありがとう夏美。後で
アイス奢るから!)

夏美の言葉にホッとし

「うん、そーゆー事。」

と宮田君の方を見る。

今の私はきっと宮田君の事見れてないと思う…。

好きな人の事なんか
ガン見できないし。

「何だー。そんな事かよ。
俺てっきり顔に何かつい
てるのかと思った。」

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