ー紫神(シガミ)ー

 致命傷にならない程度に切り付けてはいるものの、切られているのだ。


 痛みは否定できない。

 鋭利なナイフから血が滴る。

 それを冷めた金の瞳で見つめ、少年は呟いた。


 
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