ー紫神(シガミ)ー

 「ゔッ…ぐぅ…!」

 どれだけもがいても、茶神の方が有利。

 口からよだれが落ちるのを、茶神は冷笑を浮かべて見つめる。

 小さいはずの手。

 弱いはずの力。

 全ては覆される。

 強くて、振りほどけない力と手。


< 147 / 203 >

この作品をシェア

pagetop