ー紫神(シガミ)ー

 「最高に、綺麗だったよ」

 死ぬ間際まで、もがいていた姿が…

 ゾクリと背筋が凍り、司は息をするのも忘れて茶神を見上げた。

 「さて」

 クルリと道化師に視線を移す茶神は、酷く楽しそう。

 「言っておくけど、医者は呼ばない。自力で治してね」

 茶神は当たり前に言って見せた。

 血だらけで動くことも出来ない道化師にむかって。



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