ー紫神(シガミ)ー

 「君は罪人ではない。社会のクズでもない。だけど、殺す。君の今後が今と変わらないなら、死にたいと願い続けることは苦痛でしかないはずだ。だから、殺す。僕の決定は【絶対】。君が僕に「殺してください」と願ったのがいけない。僕は君を殺す命令をする代わりに約束しよう。君に同情したりしないと。」


 腹部に感じた痛みと同時に、彼の言葉が脳まで届き、意識を手放した。

 
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