俺は君のことを溺愛中
あれから随分、時間がたったがあいつは起きない。



入学式はもう終わって、生徒や親たちは帰って行ってる。




いつもの俺だとすぐに帰っていた。
てか、話すことすらしなかっただろう。




そんなこと考えていると、女の目が開いた。



目をパチパチさせている。まだこの状況が分かってないみたいだ。




「あっ!!」



そう言うと女は急に泣き始めた。



俺は急なことに驚く。




なんでこいつ泣いてんの?




「なに泣いてんの?どっか痛いのか?」


これは俺かってくらい優しい言い方に俺も驚いた。




「…うッッ…えッッ…」


泣き止まない女。




俺は女の背中を擦りながら、なだめた。







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