true melo♪y
俺は走っていた。
初めてできた、本当に大切な人と
私は走っていた。
大好きな人と一緒に、どこまでも行けるんじゃないかな
って馬鹿みたいに思っていた。
でも現実は、そうはいかなくて
立ち止まると、息は凄くきれていた。
「やべぇ〜走りすぎたぁ〜」
雪さんは膝に手を乗せ、凄く疲れているようだった。
「私も、こんなに走ったの中学以来かも」
私も壁に寄りかかりながら、そう言うと雪さんは顔をあげ
「確かにそうかも
馬鹿みたいじゃない?俺ら」
「そうですね」
と返事をしたあと、顔を見合わせると私は笑っちゃった。
なんかおかしかったから
それに、雪さんも笑ってたし