思い出はあなたの中に
「ほんとだよ。私まだ19だもん。ちょうど一ヶ月後に二十歳だよ」
「まじで?まじめかよ。この前の合コンの時も?」
「もちろん。違法ですから」
ヒトミは自信満々に胸を張って言った。
そんな様子を見て、オレは少し意地悪な気持ちになった。
やはり酔っていたんだろう。
いつもより気が大きくなっていた。
「お酒飲んでみたくない?違法にならない酒があるけど」
「ノンアルコール?」
「いーや。もちろんアルコール入り」
「そんなの無いでしょ」
「あるよ。ここに」