思い出はあなたの中に
「おじゃましまーす」
スーパーで買い物をすませたオレ達は、家へ直行した。
ヒトミを部屋に呼ぶなど今日のオレの予定にはなかったため、少しの間ドアの前で待機してもらい、速攻で部屋を片付けた。
「わぁ結構広いねー。」
ヒトミは部屋を隅々まで見渡した。
「よーし、しゃあ早速作ろっか」
とりあえず、すぐにできる簡単なものということで、定番のカレーになった。
「信治くん。手際いいね。私よりも上手じゃない?」
「そりゃあ毎日自炊してるからね」