思い出はあなたの中に
第4章
「よう。藤沢ー。」

大学校内。

午前中の授業が終了したオレは、昼ご飯を食べに食堂に向かうところだった。

「おう。マコト」

声を掛けてきたのは、先日の同窓会で会ったマコトだった。

実は小中高大と、すべて同じという腐れ縁の仲である。

「今から昼か?一緒に食おうぜ」

共に食堂に向かったオレたちは混んでいる中、なんとか席を確保した。

「聞いたぜー。お前彼女と上手くいってるらしいじゃん。」

ラーメンをすすりながらマコトが言った。

「まあ。おかげさまでな。」

「同窓会の時も急に抜けやがってよー」

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