思い出はあなたの中に
「あっしまった。」

「どうした?」

昼食を済ませたオレたちは街をぶらついていた。

「ごめん。さっきのお店に携帯忘れちゃったみたい」

「マジで?取りに戻るか」

「私すぐ行ってくるから。信治くんここで待ってて」

一緒に行くと言おうとしたが、それも言わせないくらいの速さでヒトミは戻って行った。

残されたオレは仕方なく近くのベンチに座った。
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