思い出はあなたの中に
古びた木造アパート。

そこでマコトは一人暮らしをしている。

錆びた階段を2階まで一気に駆け上がる。

205号室。

マコトの部屋だ。

「マコト?いんのかー?」

返事はない。

ドアノブを回してみると、ドアはすんなりあいた。

「何だよ不用心だな…」

恐る恐る部屋の中をのぞく。

しかしそこにマコトの姿はなかった。

散らかった部屋には、ついさっきまでそこにマコトがいたかのような生活感があった。

どこ行ったんだあいつ
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