思い出はあなたの中に
第8章
あれはいつのことだっただろうか…
クラスの友人と肝試しをしようと近くの裏山に集まった。
マコトやナギサといういつものメンバーに加え、仲のいいクラスメイトが集合した。
その中になぜかキサラギアイの姿もあった。
ニヤニヤとしているマコトとナギサを見て、オレはすぐに察した。
オレのことが好きだというキサラギをからかうためだろう。
迷惑なことこの上ない。
二人組で裏山を一周する。
案の定オレとキサラギは同じ組になった。
二人で歩きだした時だった。
キサラギが唐突に告げた。
「あ、あの…あの時ありがとう…」
「は?あの時…?」
何言ってんだこいつ。
「私のハンカチ拾ってくれて。」
クラスの友人と肝試しをしようと近くの裏山に集まった。
マコトやナギサといういつものメンバーに加え、仲のいいクラスメイトが集合した。
その中になぜかキサラギアイの姿もあった。
ニヤニヤとしているマコトとナギサを見て、オレはすぐに察した。
オレのことが好きだというキサラギをからかうためだろう。
迷惑なことこの上ない。
二人組で裏山を一周する。
案の定オレとキサラギは同じ組になった。
二人で歩きだした時だった。
キサラギが唐突に告げた。
「あ、あの…あの時ありがとう…」
「は?あの時…?」
何言ってんだこいつ。
「私のハンカチ拾ってくれて。」