思い出はあなたの中に
「あっ藤沢くん!」

ヒトミだ。

「急に呼び出してごめんね」

申し訳なさそうに、オレの方を見た。

「いや。大丈夫だよ。」

「同窓会だったんだよね。楽しかった?」

「全然」

「ほんとに?好きだった子とかに会わなかったの?」

「そんなのいないよ」

「ふーん」

ヒトミは疑いの眼差しでこちらを見た。

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