思い出はあなたの中に
手足だけじゃなく顔中にも虫はまとわりつきマコトの血肉を食っている。

「助け…てくれ…」

息も絶え絶えになりながらマコトは言った。

マコトがオレに手を伸ばした。

その先から虫がぽたぽたと落ちるが、再びそれはマコトへと向かっていく。

我慢していた胃の中のものが、急激に上がってきた。

せき込みながらオレは胃の中のものを吐いた。

なんだこれは


一体何なんだ。
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