思い出はあなたの中に
マコトの方を見るとすでに絶命していた。

皮膚や肉が無くなり骨になっている。

かろうじで残っている肉の部分にも虫がたかり、その部分が無くなるのも時間の問題だ。

少しずつ虫がオレの下に集まってくる。

「来るな!来るな!」

部屋を出ようと鉄の扉に近づいた。

しかし押しても引いても扉はびくともしなかった。

なぜだ!?
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