思い出はあなたの中に
そこには黄色く輝く月が見えた。

外に出れたんだ。

オレがいたのは地下だったようだ。

開けたこの場所はちょうど一階分の高さはありそうな、落とし穴のようになったところだった。

逃げられる

オレはそう思った。

登ろうと落とし穴の壁に手をかける。

が、それはもろい土でできているため、手をかけたはしからどんどん崩れてくる。
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