きみがすき。
あいさつが遅くなりました。
私、今日から中学2年生になる
竹田 桃香。
ニックネームは、もも。
「なんで二度寝なんかしちゃったんだろぉ。せっかくの新学期なのに…。」
「お姉ちゃん、昨日の寝言も素晴らしかったよ。あたしの部屋まで聞こえたもん。『やばーい!超うれしーい!』って寝言で言う人なんてなかなかいないよ。いったいなんの夢見てるわけ?」
隣で私に話しかけてきているのは、今日で小学校5年生になる妹の
竹田 愛香。
「なっ…なんだっていいでしょ!夢見る女の子なんだから!」
「なにが『夢見る女の子』だよ!彼氏もいないくせに!」
「そのうちできるもん!…って!時間やばい!」
私の今日の朝食はコーンスープだけ。
急いで学校へ行く準備をした。
肩下5センチくらいの長さの髪を2つに結んだ。前髪はパッツン。
なんとかギリギリ準備が間に合った。
「それじゃ、いってきま~す!」
今日も私は元気よく玄関を飛び出る。