彼女と彼氏は幼なじみ
悲しいことに、
恭はお母さんたちの言うとおりに
家に泊まる気らしい。


普通は彼氏が泊まりにくるなんて
うれしい事かもしれないけれど
今のあたしには、
はっきり言って、荷が重い。


いや、うれしいことはうれしいけれど。



そういえば、

「ねえ、恭、どこで寝るの?」

あたしにはおにいちゃんがいるから、
そこで寝ればいいんだろうケド。

一応聞いてみる。


「別にどこでも。」

うん。恭らしい答えだ。


「じゃあ、お兄ちゃんの部屋ね。
 今いないから。」

「分かった。荷物置いてくる。」


そう言って荷物を置きにいく恭。

別に隣なんだから
いちいちとりに帰ったって
そんなに手間はかからないはず。


変なとこ几帳面なんだよね。
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