LOVE×LOVE×LOVE
普通は注意するとこだろ…。
そう思いながらも、とりあえず自分の席に腰を下ろして、HRの内容を曖昧に耳に通す。
でも、それも途中からは全く聞こえてこなかった。
こんな早くには会えないと思っていた彼女がいるのだ。
自分の斜め前の席に…。
席順が書かれている前の黒板に視線を移すと、彼女の席には。
《柊 奏》と書いてあった。
まさか、一緒のクラスになれるなんて予想外過ぎて、気のせいだと思っていた。
けど、何度見直しても印象的なブロンドヘアーは彼女のものだ。
あれだけ印象に残っているんだ、見間違いじゃない。
でも、まさか―――。
俺の××まで彼女に気があったなんて。
この時の俺には知る由も無かったんだ。